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ひらめき集中塾とは

ひらめき集中塾とは

ひらめき集中塾とは

知的障がい者のみなさんはそれぞれとても個性がゆたかで、生まれ持った役割と大きな可能性を秘めた存在です。

『ひらめき集中塾』では、これまで13年間の発達への取り組みから生み出されたユニークなアプローチで、当事者によい変化が生まれ、喜びの輪がどんどん広がっています。(「aZメソード」と命名しています)じっさいに「発達障がい児の内面の光(=個性の光)」を輝きはじめるので新しい世界が開かれていきます。

さて、原始反射を崩し弱める発達トレーニング法「aZメソード」という名称の由来をご説明させていただきます。「aZ」は、「洗い堰」という琵琶湖の瀬田川から京阪神に流れる出る唯一の堰所(水門・関門・ゲートで正式には『南郷洗い堰』といいます)の傍で『ひらめき集中塾』を始めさせていただいたことが名前の中に込められています。(※また、琵琶湖は京阪神の水瓶であり「子宮」をあらわし、瀬田川は産道をあらわしています) そして、a〜Zまでのすべてを抱擁するメソードでありたいと願ったからです。それは「母胎」のイメージです。

そして、三つ目が「洗い堰」の役割がまさに「流れを一旦堰き止め」別の流れを生み出すゲートなのです。知的障がい者の場合は、無自覚・無意識行動を「まず堰き止める」ことがもっとも重要だからです。『ひらめき集中塾』では古い流れをせき止め、新たな流れに生み変えることに特化した発達教室なのです。

それは、発達障がい児のトレーニングのポイントとなる原始反射を崩しながら(=無意識行動によるパターンを崩し)意識的な脳へ組み替えていくことです。まるで「ひらめき集中塾」の姿と同じだと思ったからです。名称にはこの3つの意味を込めています。

そして、この瀬田川のほとりという場所は、からずも郷土の偉大な先人糸賀一雄さん(“障害福祉の父”と呼ばれる方)が、この南郷洗い堰を見下ろせる丘に近江学園で産声を上げ、そこを活動の拠点として出発されました。(現在は移転) 私がこの地で「ひらめき集中塾」をスタートしたのも何か大きな意味があったのだといつも感じております。糸賀さんは今から70年以上も前に、障がい児教育をスタートされ障がい者が発する“ふしぎな光”のエネルギーに直に触れる体験をしました。その光は「この世の光」とは異なり、強い者・知能が高い者が優位を占める大人が作り上げた社会システムが放つ光とは違っていました。「この世の光」は、未だ戦争と貧困から人々を解放できない現実を感じていたからです。「この子らの光」はそれを木っ端微塵に粉砕するほどの可能性を宿していることを発見したのです。

糸賀さんの場合、社会的弱者へのいたわりや慈しみのこころあふれる社会を障がい児のために作りたいという思いはもちろんあったと思いますが、けっして「上からの目線」や憐みの思いからではなく、障がい児の内面の光が及ぼす感化力に触れ、それこそが社会を根底から変えてしまうほど途方もないエネルギーを持っていることに気づいた点が特筆されます。

そして糸賀さんは「発達保障」という発達障がい者の知能面の成長・豊かさ・成熟へとどこまでも伸ばしていく努力を惜しまれませんでした。そこには、はっきりと世の中を照らす「光」には二種類の光があり、「世の中の光」とはまったく別の「光」が存在していることを体験してしまったのです。「この子らの光」が「異質の光」を放っていることへの確信です。

“ふしぎな光”を放つ「この子らの光」というと癒しエネルギーや平安、愛、共感などのこころの豊かさを育む部分ばかり強調され、具体的な発達と結びつかないと考えれがちですが、IQという知能面は、まちがいなく、この“ふしぎな光”(=この子の光)の扉を開くこと)によって相乗効果を発揮し伸びていくことを発見されたからです。

もちろん、天才になるとまでは言ってませんが、こころの豊かさと広がりを育んでいくことで、伸びる余力は十分備え持っているという信念に揺らぎはなかったといいます。また、この教える側の努力、発達・成長への取り組みを、まわりの人々が放棄することは発達障がい児にとってはもったいないことです。

「ひらめき集中塾」では、ヨコの広がりがやがてタテのIQの発達につながるように、様々な視点から発達障がい児に効果的なアプローチを試みております。後の章でも書いたのですが、それは意外にもそんなに難しい取り組みではありません。「すでにすべて持っている」という構造から類推して、持っているものを発揮できない状態にあるので、その邪魔をしている余計なものを取り除くというアプローチです。

ひらめき集中塾とは
また、一方で健常者においても発達障がい児から感化されている親御さんが増えています。お子さんを通じて殻を打ち破る人たちがたくさん増えてくれば、同じように障がい児に対する「世の中の光」から「この子らの光」を呼び覚ます変化が起こってくるでしょう。そこにおいて、本当の意味での福祉、糸賀さんがが目指した障がい「発達保障」という福祉が実現するのだと思います。
発達障がい児を育てる親の目標は、そのためのプロセスであり、とても重要な使命をになった存在であると思います。「“この子らの光”を世の光に」それが実現する世界はきっと、糸賀さんも願った平和で安心な人類世界の地平が広がっているに違いないからです。

原始反射を崩す方法は、発達トレーニングの基本であり、効果があるといわれる様々なメソッドや刺激トレーニングもそこがポイントになっています。当塾ではニュースキャンという音響機器、音響免疫療法、そして食と栄養、動作や日々の行動から変化を促進するプログラムです。

それらは、自宅でも親がトレーナーのような感覚で実行すれば誰でも容易にできることです。この本では、基本構造を知ることでヒントになるお話しが満載です。じっくり何度も読み返しご自宅でのトレーニングに活用してください。

障がい児の未来を本気で考える 1

https://youtu.be/gLPAxmpcHhM

障がい児の未来を本気で考える パート2

https://youtu.be/DUcNztJVp0Y

障がい児の未来を本気で考える パート3

https://youtu.be/XpT9Y1CGw3M

ひらめき集中塾塾長
柏原由樹